Omuro No Mori Gyokusui -Adult Only-

中秋の名月がよく見えそうなこの宿に泊まりました。少ない部屋数で温泉付きでいつでも好きな時に温泉に入れます。懐石料理も美味しくいただきました。清掃状況に少し課題があると思います。価格に見合うかどうかというと少し物足りないと感じました。

立地 宿に泊まると散歩を一つの楽しみにしているのですが、別荘地の中で散歩コースはなく、「散歩に出ると道に迷います」とまで言われる始末でした。散歩コースを設定していないまでも、どの辺りを歩くと良いくらいのアドバイスは宿として必須です。 結果、館内滞在型の宿と位置付けられるのですが、なにか興味深い時間が過ごせる施設や準備があるわけではなく、また素敵なバーがあるわけでもなく、景色の良い部屋で過ごすことに特化した宿ということになります。 客室 2階のオーシャンビュー特別室を利用しました。海はかなり遠く、海辺の施設で一般的なオーシャンビューではありません。それでもベランダや風呂から眺める景色は気分が良いものでした。 源泉かけ流しのお風呂の湯加減は良かったのですが、明け方には外気温のせいか少しぬるいと感じるくらい湯温が下がってしまいました。 私たちの部屋は2階だったので気になりませんでしたが、1階では上階の振動が気になるかもしれません。食事は1階の食事室だったのですが、夕食時も朝食時も上階で何かしている振動が気になりました。ここも高価格宿にしては残念です。 室内各部屋の仕切りは引き戸ですが、鴨居にある金属ストッパーの設定が適切ではなく、完全に閉めるにはあらためて結構な力を入れる必要がありました。明らかに調整不足です。 テラスの椅子の足元床にナッツ（ピスタチオのようなもの）が踏みつぶされたままで掃除されていませんでした。見栄えも気分もよくないので自分で掃除しました。 料理 料理全体としては価格対比で納得できるレベルではありませんでした。一例をあげると選択オプションで選んだ“国産サーロインの溶岩焼き”の肉の質。この宿の価格に相応の品質ではないと思いました。ブランド牛ではないようですが肉の味はブランドでは決まりません。しっかりした肉選びがなされていないと感じました。 日本酒のマリアージュコースはどれも料理に合わせていると思わせてくれるチョイスで、満足のいくものでした。 朝食のアジの開きは完全に冷たくなっていました。前日に泊まった宿はここより大きな宿でしたが、金目の開きが温かくサーブされました。この宿の規模では残念です。 サービス全般 プラス評価できるものはありませんでした。1/3の価格帯の宿でも受けられるレベルです。 一方マイナス評価はいくつかりました。 ①浴衣の貸し出し 女房が借りた浴衣のサイズが合わず交換のお願いをしたところ、サイズの在庫が分からないとことでした。確認し連絡をもらえるよう願いしましたが、音沙汰なしでした。貸出時にサイズの説明がなかったのも他の宿のサービスと比較すると劣っていました。 ②ご飯の炊き加減 夕飯時にご飯がや軟らかかったので（硬めが好みなのです）、朝食時には比較的硬いお釜の上部のご飯にしてほしいとお願いしました。この会話の時の男衆さんがはっきりせず、まずここが駄目です。できないならできない、確認が必要ならそうすると明確に伝えてもらう必要があります。朝食時何も説明はありませんでしたので、リクエストは報告さえされていなかったものと思います。 ③朝食時 女房と楽しく会話しながら食事をしている最中に、チェックアウト時間が集中するので事前に清算して欲しいと言われました。会話を遮ってまでこの時に伝えなければならないようなことではありません。少し不愉快になりました。ちなみに、食後に事前清算をしました。 ④従業員 上記の通り全体的にレベルが低く、また個人差もかなりあり、十分な教育がなされていないと感じました。この価格帯の宿では残念ながら私の経験では上最低レベルです。